デュタリアー社のグラインダーチェア
- 渡辺木工
- 2024年12月16日
- 読了時間: 2分
12月に入ったら本当に寒くなりました
この時期になると作業場の灯油の消費量が気になります
寒い日はストーブの前でロッキングチェアを揺らしながらコーヒーでも飲みたいですね

先日、ロッキングチェアの修理の依頼を頂きました
見たことがないかたち・・・
たくさんの部品が組み合わされていて
なんだかからくり細工のような印象です
私自身、目にするのは初めてなのですが
これはカナダのDUTAILIER社のグラインダーチェアです

早速、分解していきます
前後に心地よい揺れを発生するアームを支える脚部は
かなりの力が掛かるのに木ネジだけで留められていました
外してみるとネジ穴は大きく広がっていて
これではネジがあまり効いていない状態ですね

そこで脚の部品同士がしっかり組み合う様に
部品と部品の組みあうところを削ります
(相欠留めと言います)
接着剤を塗ってから組み立て、さらにボルトで補強します

木ネジ、ボルトの頭が見えるのは少し残念なのですが
やはり、ロッキングチェアとしてこれからも使い続けられるように、というポイント1点重視で作業を進めます

ふつうのロッキングチェアと違うのは
前後の動きが水平に近いので
座った人の頭の姿勢が変わらない点
座って体を預ければすぐ夢の中・・
極上の座り心地です
長くお使い頂ければ嬉しいですね!
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